Note: この記事は過去にnoteで公開したものを移行したものです。 元記事はこちら
1. はじめに
自己紹介 社会人4年目のインフラエンジニアです。 AWS Solution Architect Professional(SAP)の資格を保持しており、現在は主にオンプレミス環境の構築・運用を担当しつつ、クラウド(AWS)の設計業務にも携わっています。
なぜセキュリティを学び始めたか 3年目までは、セキュリティ要件に対して「システム全体のどこで、どのように対応するか」を検討・相談する上流工程の業務を行っており、日々セキュリティについて学ぶ環境にいました。現在は実務経験を積むため、インフラ構築の現場に出ていますが、これまでの経験を活かし、将来的には「ペネトレーションテスト(侵入テスト)を実施し、発見した脆弱性に対して具体的な対策提案まで行えるエンジニア」になりたいという思いがあり、学習を開始しました。
なぜTryHackMeを選んだか 座学だけでなく「実際に手を動かしながら学べる実践的な形式」である点と、最新のセキュリティ情報に触れるためには英語が不可欠であり、「英語の勉強も同時にできる」点に大きな魅力を感じたためです。
2. 何をやったか
TryHackMeの初心者向け学習パス「Pre-Security」に含まれる、「Network Fundamentals」というモジュールを完了しました。主な学習内容は以下の通りです。
What is Networking?(ネットワークとは?) ネットワークの基本概念、インターネットの仕組み、IPアドレスの役割などの導入。
Intro to LAN(LAN入門) LAN(ローカルエリアネットワーク)の基礎。 スター型やバス型などのトポロジー、スイッチやルーターといった物理デバイスの役割。
OSI Model(OSI参照モデル) ネットワーク通信を7つの階層に分けた概念モデルの学習。 各層(物理層からアプリケーション層まで)の役割とカプセル化の流れ。
Packets & Frames(パケットとフレーム) 実際にデータがどのように分割されて送信されるか。 IPヘッダーやTCP/UDPヘッダーに含まれる情報(送信元/宛先IP、ポート番号など)の確認。
Extending Your Network(ネットワークの拡張) Port Forwarding(ポートフォワーディング)、Firewall(ファイアウォール)、VPNなど、LANを拡張し保護するための仕組みと主要機器の役割。
3. 気づき
図解とハンズオンがもたらす「動き」への理解 [Before] 書籍学習での課題 これまでネットワークの基礎学習には参考書を使っていました。概念は文字と静止画の図で理解できるのですが、「実際にパケットがどう流れているか」「設定がどう影響するか」という「動き」の部分は、自分の頭の中でイメージを補完するしかありませんでした。
[After] TryHackMeでの体験 TryHackMeは、この「動き」を可視化してくれました。 例えば、Firewallの単元では、ブラウザ上で実際にルールを追加し、その結果として通信が許可/拒否される様子をリアルタイムで確認できました。 また、TCPの「3-way handshake」のような抽象的な概念も、ゲーム形式のインタラクティブな解説によって、パケットのやり取りが手に取るように分かりました。
インフラ視点とペンテスター視点の交錯 インフラエンジニアリングの現場では、納期や効率の観点から「設定後の結果(繋がるか否か)」を重視しがちです。特にクラウド環境は、複雑なネットワーク処理を裏側で「よしなに」抽象化してくれており、その恩恵を痛感しました。 しかし、ペンテスターの視点に立つと話は別です。攻撃の糸口は、抽象化される前の「生のデータ」や「プロトコルの本来の挙動」にこそ隠されています。TryHackMeを通じて「通信の動的な振る舞い」を鮮明にイメージできたことで、改めて基礎(パケット解析など)への回帰が不可欠であると強く悟りました。
4. まとめと今後の展望
今回、初めてTryHackMeを利用しましたが、ネットワークの「動き」が可視化されたハンズオン学習を通じて、既存の知識が繋がり、理解の解像度がもう一段階上がったと強く実感しました。ITエンジニアとして基礎を深く理解し直すための最高のツールだと感じています。
今後の学習ロードマップとして、まずはTryHackMeの「Introduction to Cyber Security」パスを進め、セキュリティの全体像を把握します。それと並行して、ネットワーク知識を体系的に固めるためにCCNAの学習も進めていく予定です。
学習の成果は、引き続きこのnoteでアウトプットしていきます。同じようにキャリアアップを目指す方の参考になれば嬉しいです。 また、X(旧Twitter)アカウント(@nicqooo)でも日々の学習記録や気づきを発信しています。

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